
導入前の課題と背景
決済方法として「後払い決済(コンビニ支払いなど)」を導入しているECサイトにおいて、一定割合の注文が「支払期限切れによるキャンセル」となり、販売機会損失や在庫ロスにつながる事象が常態化していたケースがありました。
これまでは、キャンセルデータの抽出や傾向把握に手作業でのCSV分析が必要で、
「どの商品にキャンセルが多いのか」
「月間でどの程度の金額が影響しているのか」
「キャンセルが多い顧客に共通項はあるか」
といった可視化が困難でした。
ECコネクター®Dashboard導入の目的とポイント
ECコネクター®のDashboard機能を活用し、以下のような仕組みを構築しました。
- 決済方法別の受注・キャンセル件数を自動集計
- 決済方法ごとに抽出するフィルタ機能を設定
- 商品別/日付別/ステータス別(受注・キャンセル)での絞り込みが可能に
ダッシュボード上で、決済方法のフィルターを設置することで、後払い決済のデータを抽出・表示。
これにより、どれくらいのキャンセル金額か・影響を与えているか、を可視化。
また、後払い決済の多い商品がわかり、ページや商品設計など改善仮説を立てられるようになりました。
導入後の成果と具体的効果
- 後払い決済のキャンセル率を月別に可視化
→ キャンセル率が特定商品の注文で突出していることが判明。 - キャンセルの多い商品と購入導線の見直しが可能に
→ 商品ページの改善(訴求内容・在庫数・リードタイム記載)や、購入フローの見直しへ。
- 経営指標としてキャンセル金額の推移を即座に把握
→ 「後払い決済のキャンセルで月間〇〇万円のロスが発生していた」と明示可能に。
まとめ
ECコネクター®のDashboard機能を活用することで、手間のかかっていたキャンセル分析の自動化と可視化が実現され、業務の効率化だけでなく、商品改善や販売戦略の見直しにもつながるデータ活用が可能となりました。