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近年、インターネットを活用したEC(電子商取引)が急速に拡大し、さまざまなシステムやサービスと連携させることがビジネスの成功に欠かせなくなっています。しかしながら「システム連携」や「自動化」と聞いても、具体的に何をどうすればいいのか、イメージしづらいかと思います。 そこで登場するのが、「EAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)」という仕組みです。これは、複数の異なるシステムやアプリケーションをスムーズに連携させ、情報の変換や流れを自動化・効率化する技術のこと。
今回は、弊社にて提供しているECコネクター®EAIの仕組みと、それがもたらすビジネス革新についてわかりやすく解説します。
EAIの基本的な仕組みと役割
ECコネクター®EAIは、受注/会員/商品/在庫/ポイント情報を各種システムを効率的に連携させるためのソリューションです。異なるシステム間のデータを自動的に変換・ルーティングし、連携したいタイミング(※)にデータの取得・変換・連携を行います。 例えば、受注情報をECサイトや受注管理システムから取得し、基幹システムや倉庫管理システムに伝えるとともに、出荷依頼や在庫連動を自動で行います。これにより、手作業の工数削減やデータの整合性維持(人為的作業ミスを無くす)が実現し、業務効率化と正確性向上を促進します。さらに拡張性が高く、新しいシステム導入やリプレイス、別システムの追加も容易で、ビジネスのスピーディな変化に対応可能です。ECコネクター®EAIは、EC運営の効率化と柔軟なシステム連携を実現する重要な基盤となります。
※リアルタイム~30分1回などのバッチ処理、1日3回(10:00 / 13:00 / 15:00)とデータ内容及びシステムにより連携時間を調整可能
ECと多様なシステムの連携によるメリット
複数システムを連携させることで、業務の効率化や精度向上、顧客満足度の向上など、多くのメリットが生まれます。まず、受注・在庫・顧客管理などのシステムがシームレスにつながるため、手作業や重複入力が減少し、ミスも防げます。また、情報がリアルタイムで共有されることで、在庫状況把握も迅速に行え、適切な対応が可能になります。さらに、業務の自動化により作業時間が短縮され、人員リソースの最適化も実現します。これにより、顧客からの問い合わせ対応や注文処理のスピードが向上し、カスタマーサティスファクションが高まります。総じて、システム連携はビジネスの効率化だけでなく、競争力の強化や事業拡大にも大きく寄与します。
今後のEC市場とEAIの進化について展望
今後のEC市場は、AIやIoT、ビッグデータなどの最新技術と融合し、より高度でパーソナライズされたサービスが求められる方向へ進化しています。この中で、ECコネクター®EAIはこれらの新しい技術/システムと連携し、システム間の連携や情報共有をより柔軟かつリアルタイムに実現できるよう進化しています。クラウド化やAPIを活用した連携手法も浸透し、システムの拡張や変更も容易になっています。EC市場でもAIによる需要予測や在庫最適化と連動し、自動化・最適化と加速していくことが予測されることや、顧客体験の向上や多チャネル対応にも対応したインテグレーションの重要性が高まることから、ECコネクター®EAIの役割は今後ますます重要になります。これらの進化を通じて、EC事業はより効率的で競争力の高いビジネスモデルへと進化していくと思われます。